鏡の中の民間企業

企業活動の目的は利益を得ることである。(正確には利益を得ることで社会貢献をし、存在意義を確立することか。)

であるならば、国の存在意義も第一義的には利益を上げることだと言っていいと思う。もちろん利益という形が金銭価値だけではないということはありうる。(だって金銭価値というのは「物」と「物」とを交換する際のツールにしか過ぎないから。個々人の価値観はお金では測れません)

国が利益を上げる(付加価値を生み出す)ことで、国民全体が金銭的な意味も含め豊かになる、ということが国のミッションだろう。

ところで、「経済成長って必要なの」という議論はいつもある。


○経済成長賛成派の主張
1.経済成長でより多くのものを交換することができ、高付加価値の社会が実現できる。
2.経済成長をしているということは、それぞれの民間企業が利益を生み出しているということである。
3.今までも経済成長によって、人々の暮らしは豊かになってきた。

○経済成長反対派の主張(反駁)
1.経済性著を重視するあまり、競争力のない産業を無視してしまう。
2.競争力のある大企業を優遇し、格差が広がってしまうのではないか。
3.経済成長とともに、環境問題や格差の問題など、別の弊害が出てきた。

思いつく限りで一人ディベート形式で挙げてみた。このディベートでは経済成長賛成派のほうが強いか。

いずれにせよ、日本の産業が競争力を維持していくためには、「高付加価値」な製品(サービス)を「効率的に」生み出していくことが大事である。経済成長しなくてもいいかもしれないが、スラム化していくのはさすがに避けたいであろう。