Africa

「アフリカ−動き出す9億人市場−」(ヴィジャイ・マハジャン)を読む。著者はマーケティングの研究者。アフリカにおける市場機会について述べている。
・膨大なニーズと購買力・世界でもっとも若い人口構造・中国、インドの積極投資→同じ経験をした国は新たなチャンスに気づいている・海外からの「頭脳流入」・通信、金融の飛躍的発展・経済成長の原動力となるのは新興中流層アフリカ2。・エジプトなど南部と南アフリカなど北部は以外に豊か・大小様ざまな国があるが、言語によって市場が分かれている。・エネルギーはインフラがないのでどうなるか?携帯電話はあるのでインフラフリーな生活が志向されるのではないか。・慈善ではなく、持続的な経済発展が必要。そのために投資が必要。
アフリカでの市場機会は日本だと言語の壁や地理的な環境から、あまり意識されないのではないか。しかし、これから中国やインドが自国内の発展だけでなくアフリカの発展を自国の経済成長に取り込むようになった時、世界規模の投資合戦は乗り遅れたものが敗者になるのではないか。日本は距離や民族、言語など、ワールドワイドな考えをするのには不利な条件がそろっているが、技術開発や単一民族間の意志の疎通などは日本人にしかない特質でもある。そのような特質を世界規模での経済成長にうまく乗せることが必要だと思う。