think about enegy

エネルギーについて思うこと

1.福島について
 3.11以降、原子力に関する話題が絶えない。福島事故が起こした被害は甚大で、原子力発電所の事故そのもの以上に、その破壊力が多くの人にとって「想定外」だったのではないか。
 中性子爆発が起こり日本に人が住めなくなると言っていた輩はどこに行ったのか知らないが、それでも現実の被害というのは予想を上回る。福島を見捨てるということを言い出す輩もいるが、実際に福島に行ってみたらとてもそんなことは言えない。警戒区域だって、見た目には自分の田舎に帰ってきているようなものであり、そこを永遠に見捨てるというのはばかげてるように感じる。かといっていつ帰れるのかという計画が立たなければ、別の地に暮らし、別の地でコミュニティが形成されるわけで、警戒区域への立ち入りは、いわばお盆に実家に帰るぐらいの頻度になってしまうのではないだろうか。
 福島のことを考えると本当につらいが、自分としてできることをやる以外にはないだろう。福島のために、日本経済の復興を考える。

2.新エネルギーについて
 学生時代からもともと新エネルギーがやりたかった。なぜなら、新エネルギーの開発が、インフラフリーの開発、ひいては、宇宙開発につながると思うからだ。人間は、地上のインフラから解放されることで、より自由な場所に住むことができ、現代社会が抱える物理的な制約の一つである土地・交通問題を、解決し、あらたな文明の発展に踏み込んでいけるのではないかと思うからである。

 というのは夢物語というか、はるか先の希望のことであって、そいういった思惑を持ちながら新エネルギーっていいよね、と言ってみたりする。だから、私は新エネルギーが環境にやさしいとか、新エネルギーが原発依存からの脱却に必要だとか言った議論は避けておく。

 さて、日本が新エネルギーを促進させていくために現在ボトルネックになっているのはなんなのだろうか。マクロな目で見れば政治的課題や、全量買い取り制度などの制度面での課題があるが、ミクロな面ではどうだろうか。あなたがこれからあなたの家に太陽光発電をつけたいと思うかどうかだ。

 私は現時点では太陽光発電を自分の家につけようとは思わない。何が悲しくてなけなしの給料をはたいて、リスクを背負わなければならないのだろうか。体感評価でいえば、初期費用回収期間は1年ぐらいじゃないと危ないような気がする。

 そうであるならば、価格面以外の優遇策を導入すべきではないだろうか。たとえば、太陽光発電を導入すると、容積率を少し緩和してくれるだとか、そういうことである。まだまだばらまきに頼らなくてもできることはあるのではないか。