建築の4層構造
備忘録的に、読んだ本をまとめておこうと思う。
建築の4層構造
1、建築は物理的な存在である
2、建築はエネルギーの制御装置である
3、建築は生活のための機能を持っている
4、建築は意味をはらんだ記号である。
「建築=強用美」から発展して、おそらく「エネルギー」を含めた所が革新的な発見なのではないかと思う。建築そのものがエネルギーを消費したり、生み出したりする装置であるという認識に立てば、電気屋が住宅を作る時代がきてもおかしくないと思う。そうなると、建築家とはなんなのか。建築の職能の不安定さがますます目立つ。
建築の4層構造は、建築学科の研究室をカテゴライズしたものにも見える。意匠系は4、設備系は2、構造系は1、計画系は3、というように。すべてにまたがって研究できる研究室は少ないがゆえに貴重だ。ただ、建築を学ぶものはこの4つを全て頭に入れなければならないと思う。4に注力する人が多すぎる。4だけを見ていても新しい建築は生まれて来ないと思う。
建築の四層構造――サステイナブル・デザインをめぐる思考 (10+1series)
- 作者: 難波和彦,メディア・デザイン研究所
- 出版社/メーカー: INAXo
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
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