環境リスク学

「リスク」と「環境」にとびついて読んだ。

環境リスクは数字で測ることができる。
昨今の曖昧な発言をしてマスコミ受けを狙う環境論者たちはぜひこの本を読むべきだと思う。
「いいか悪いか」を論ずるのは科学者ではなく政治家の仕事かも知れない。
科学者は評価のための客観的なデータを示すことに全力を傾けるべきだ。
その意味で、「環境にどれくらい悪影響を与えるか」の程度を示す「環境リスク」に基づいた評価手法は、科学の王道を行っている。この本では環境リスク学の研究が認められるまでの経緯なども書かれており、科学への情熱を感じる。

環境リスク学―不安の海の羅針盤

環境リスク学―不安の海の羅針盤