家を建てるときのこと

実際、安月給で家を建てることは本当に夢のようなことだと思う。
そこで、今からイエづくりのことを考えをまとめておく。
家は第2の衣服なのだから、機能性とデザイン性を持っていなければならない。
機能性の中にはモノとエネルギー媒体としての話がある。
デザイン性の観点では、計画性とかっこよさの観点がある。
これらの話を合体させると、いい家とは、建築の4層構造にのっとり、

①安くて、合理的な施工(モノ)であり、
②太陽光や省エネをし(エネルギー)、
③住んでいて心地いい、使いやすい空間であり(計画)、
④見た目にもかっこいい(意匠)、

というものであるだろう。
さて、建築を衣服にたとえるなら、ユニクロのように、デザインはさておき、安くて使い勝手を選ぶというのも一つの手だろう。しかし、これは①②③しか満たしていないので、最良の判断とはいえない。これはハウスメーカーの低価格機能性重視の商品か。それでは、建築家に頼むというのもひとつの手だろう。しかし、それぞれの建築家はムラがあり、④だけに自己表現的に固執してしまうというリスクがある。この4つの条件を満たすような家を作ってくださいと頼むのが一番いいかもしれないけど。そんなわけで、①~④を満たすものとして、窓の家が上がってくるのだろう。実際にはどうかわからないが、値段も書いてあるし、おかしな施工方法を用いているとも思えない。また、ある程度の計画の変更を許容できるので、発注者の好みにできるし、断熱などもしっかりしている。なによりデザイン的にカッコよさげだ。よって、現時点では窓の家に軍配が上がるのもうなずける。住宅メーカーはこれに見習い、②、④ばかりに固執するのではなく、①と③のよさがわかりやすくなるように配慮しなければならないと考える。