amateur's business

素人による商売の方が大胆な発想ができる可能性があるという糸井氏の視点。鋭い。大企業でも「素人的な発想」を取り入れることで新しいマーケティングに挑戦していくことができないか。

糸井氏

そうすると、おいしいパンがつくりたいと思って、方法や材料を研究したり、あちこちのおいしいパンを好きで食べてきたような「パンが大好き」なシロウトが、おいしいパン屋になっていくという道筋は、おおいにあるじゃないでしょうかね。逆に考えれば、シロウトであるほうが、高価な材料であるとか、ややこしい手間であるとか、コスト面で「大胆」な発想もできやすいでしょう。また、パンの価格設定についても、「高くなっても、ほしい人は買ってくれる」という考え方も持ちやすいと思うんですよ。そして、材料や手間をかけて高価になったパンを、買ってくれるお客さんが、店を支えてくれる‥‥。というような「いまどきのパン屋」を活気づける構造が、確立してきているんじゃないかなぁ。