nuclear energy politics

原子力と報道 (中公新書ラクレ)

原子力と報道 (中公新書ラクレ)

原子力関連記事は過去、誤った認識による報道により、大きな風評被害と社会的リスクを生み出してきた。
それによって、日本の原子力に対するチェック体制は厳しくなり、世界一安全だと言われながらも、ちょっとした事故で長期間止まり、稼働率が低迷し、他国と比べると競争力がなくなってしまうというジレンマがある。正確な記事はもちろん必要であるが、メディアのセンセーショナリズムには激しく抗議しなければならないし、国民一人一人がそのような自覚と責任、そして自身の意見を表現するツールを持たなければならないと考える。

ちなみに、選挙を通して感じたことであるが、はっきり言って候補者を見て判断し、日曜日の日中に小学校に行って投票できる人というのは、国民の義務とされながらも、非常に限られたごく少数の人であると考える。一刻も早く、インターネット投票や、駅での投票など、よく利用する場で投票できるシステムにしないと、組織票のみで動く非効率的な社会になってしまいかねない。