ギリシャ

先日、NHKのとある番組で、ギリシャ人の生活についてレポートしていた。
それによると、ギリシャ人は、夜の5時には家に帰って、家族と食事をとる習慣があるらしい。
GDPが低くても、これが本当の幸せなんじゃないだろうかと思った。
しかし、日本に生まれてしまった以上、日本での幸せを目指さなければならないのかもしれない。
それに疲れたら、ギリシャ風の幸せを目指してもいいだろう。

「つぎはぎだらけの脳と心」を読んだ。
人間の脳は合理的な作られ方はしていず、その都度その都度塗り替えられ、つぎはぎのように重ね合わせられてきた。
そのため私たちの脳はざまざまな誤りを持つことになる。特に子供の脳はある意味正直で、ないものをあると言ったり、悪意なく嘘をついてしまうことがある。
また、われわれは人を思いやることができるが、これはわれわれに「恐怖や不安」を感じる力が備わっているからであり、それによって自分が実際に経験していないことでも痛みを感じることができる。よって、人の痛みがわかる=思いやりを持つことができるのである。夢の多くが恐怖や不安に支配されているのも、夢が記憶を整理する過程であるということと、不安や恐怖という、生命の危険を感じさせるような体験を再認識しようという本能が、夢を見させているの。ちなみに性行為についてであるが、人間の性行為は他の動物と比べてかなり特殊である。ゴリラやチンパンジーも自慰を行うなど、共通する部分もあるが、一人の人を相手に、生涯愛し続けるという動物はあまりいない。それは、人間が、社会的な生活を営む上で、女性は男性の助けを必要とする時があり、その為に一人の人をつなぎとめておく必要があるからである。
そのような、レヴィストロースにも似たところのある話題だった。脳に関する記述もあったが、大抵は脳の神秘と不思議について語るのみであり、その後の生活習慣や、人文的な話の方が面白かった。

つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?

つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?