重ね合わせ
地図と地図を重ねあわせると新しい発見がある。それは、「時間」と「場所」を同時に見ることによって得られる発見である。「アースダイバー」は縄文時代の海岸線と現在の地図を重ね合わせることにより、古代人が夢想した精神性や地霊のようなものが、現在でも息づいていることがわかるということを詩的に述べている。
・岬のようなところ、さきっぽの部分は聖なる場所とされた。
・岬のようになっているところに神社や寺、墓が作られた。
・キャピタリズム=資本主義との関係
・湿った場所は冥界と近い場所とされた。
・湿った場所はエロティシズムがある。
・レヴィストロースの野生の思考の引用
・サムライとインディアンの精神構造は似ている
・地下世界には地上世界にはない力の流れがある。
・金魚とは小さな怪物である。日本人には怪物を偏愛する趣向があった。
・現代の都市景観には、枯山水における「苔」の役割をするものが不足している
・死の影は高級さの温床である。タナトス。フロイト
・祭りは現代に残る神話的精神の現れである。
・職人仕事。メチエ。アマルガム
- 作者: 中沢新一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 183回
- この商品を含むブログ (312件) を見る